消費者金融の大手6社の昔と今の違い

消費者金融大手6社の今と昔を追う!

大手消費者金融の動きを追う

消費者金融にも大手と言うものは存在し、「武富士」「アコム」「プロミス」「三洋信販」「新生フィナンシャル(レイク)」「アイフル」の6社がそれに分類されます。この内、武富士は更生会社に、三洋信販は消滅、新生フィナンシャルは現「レイク」の信用保証を中心に業務を行っているため、金融会社のスタンスを保っているのは実質三社となります。
(⇒消費者金融各社の一覧

大手に分類された基準は、貸金業者のうち消費者金融を主事業とし、平成12年から平成21年の間に、会社単体または親会社が株式上場していた企業で、規模(資産など)が大きいものが大手として分類されています。当時はこの六社が消費者金融大手として位置付けられたのです。

さらなる動きによって残る会社と消えた会社

1997年の2月には、武富士・アコム・プロミス・アイフル・三洋信販の五社が「消費者金融5社連絡会」を結成します。同年五月にはレイク(現新生フィナンシャル)も参加し、「消費者金融連絡会」に改称されます。当時、この六社がいかに消費者金融界で大きな力を持っていたかが良く分かります。

また、この連絡会では消費者金融の無計画な利用を啓発するCMを放送していました。内容は、学者風の出で立ちをした『タパルス(TAPALS)博士』が登場すると言うものです。この博士の名前は、加盟会社の頭文字を本社所在地の東から西に並べたものとなっています。Tが武富士、Aがアコム、Pがプロミス、二つ目のAがアイフル、Lがレイク(旧称)、Sが三洋信販です。

ただ、「レイク」は、1998年に米・GEキャピタル傘下のGEコンシューマー・クレジットが事業を承継することになります。そして、2003年には連絡会を脱退することになりました。しかし、継承後の規模も三洋信販と同程度だったため、そのまま大手六社として数えられることも多かったそうです。
(⇒初心者向けと言われるレイクの特徴

そして、「レイク」を手掛けていたGEコンシューマー・クレジットは、2008年に新生銀行子会社となり、やがて「新生フィナンシャル」に社名変更します。更に、2011年…新生銀行は元レイクを継承し、新規展開を行います(現レイク)。新生フィナンシャルは、その信用保証会社となるのでした(ただし、金融業務も行っている)。
(⇒消費者金融レイクのその後

三洋信販は、2010年にプロミスへ吸収合併されしまい、法人格が消滅してしまいます。武富士も更生会社となる、ロプロが事業を継承しました。連絡会自体は、平成21年4月30日にホームページを閉鎖し、事実上機能しておらず、「大手六社」と言う言葉も、今ではアコム、プロミス、アイフルの、「大手三社」となってしまっています。
(⇒消費者金融大手でもあった武富士の凋落
(⇒三洋信販は何故消えてしまったのか

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