リボルビング払いは考えて使わないと危険

リボ払いの甘い罠!?消費者金融での返済方法選択は慎重に!

便利なものには便利なりに対価がある

融資のほかにも、支払が多数重なっている状態だと、月々の返済が重荷になってきます。そうなると、消費者金融側が勧めてくるのがリボルビング払いです。今となってはかなり有名は金融用語となっており、多くの借り入れの返済にて採用されている方式です。
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借りた金額に利息を載せた額を指定回数に分けて支払う分割払いは、高額の貸付だと月々の返済額が大きくなります。リボルビング払いは月々の支払額を一定の希望金額に押さえることで、毎月の返済額を少額にしたものです。

それだけを聞けば「毎月の金額が少ないなら助かるなぁ」と喜んでリボ払いを選択しまう方を、しばしば見かけます。業者側も「毎月○千円で済みますよ」などと肝心のことを説明しないで、あたかもメリットがあるような言い回しで勧誘する傾向が明らかにあります。しかし、業者がリボ払いを勧めることにはきちんとした理由があることを忘れてはいけません。

業者にメリットがあるからこそリボルビング払いは勧められる

平たく言えば、リボ払いは消費者金融にとって「自分たちにメリットがある」のです。顧客側にも月々の払いが少なくて済む分、毎月の返済が楽になり、また滞納の危険性が少なくなるというメリットがありますが、業者側にしてみたら、それ以上に大きな利点があるのです。

①リボルビング払いは、金利手数料が高い
消費者金融業者は銀行から低金利で融資を受け、それを顧客に貸付けて、金利の差額を自分たちの利益にしています。銀行の金利に対し消費者金融の金利手数料は高く設定されているので、リボ払いにして支払期間が長くなるほど、消費者金融業者の受け取る利益が多くなります。

②元金がなかなか減らない
リボ払いは通常、返済方式が何種かに分かれています。定額式は高額の借り入れを行った場合、月々の支払額のうちから元金返済に充てる金額が少ないため、なかなか元金が減りません。定率式は元金が残り僅かになっても、一定額以上返済できないため元金が減らない、という欠点があります。これは「毎月の支払が一定」というリボ払いの縛りのためです。両者の欠点を補うために中間型の「スライド式」がありますが、これらの選択は利用者自身が行うことになっていて、支払と元金の関係を正確に理解していないと適切な支払い方法の決定ができません。ゆえにリボルビング払いというのは、初心者では無く返済のイロハを理解している中級者以降向けなのです。
③債務の総額が分かりにくく、借り入れをしている自覚ができにくい
長期間少額を支払うという返済形態は月々いくら借金が残っていて、これまでに払った利息がいくら、と言う把握がしにくい特徴があります。そのため、債務者自身が、借金に関する自覚を持ちにくく、返済を早めようという意識も育たないという傾向があります。任意返済の意思を無くしてしまうのは思いの外借り入れにおいて危険なのです。

④ミニマムペイメントの問題点
リボ払いには最低返済額(ミニマムペイメント)という仕組みがあり、この金額を払っていれば、債務不履行として扱わないルールになっています。これを『リボ宣言』などとして、金融各社は盛んに利用を勧めてきます。簡便に切り替えができるような仕組みになっているため、うっかり手続きを行ってしまうとその時点で金利手数料が加算されて自動的に借金を増やす結果に繋がってしまいます。簡単に切り替えができる割には、説明は不親切で、理解不足を生む危険性が高いです。

文章の見出し

このほかに闇金業者などはいまだに不当に高い金利でのリボ払いや、元金繰り入れといって高額な貸付を受けた後、一定期間以上利息しか返済がなかった場合に累積した未払い利息を元金として繰り入れる処理などを行っています。このようなことをすると借金が雪だるま式に膨らんで、返済がますます困難になります。
(⇒闇金業者の手口とは?

このような手法を使う闇金業者はいきなりの高金利や入金を求めてくる業者よりも巧妙で分かりにくいという点がありますので、金融業者というのは聞き覚えがある業者を選ぶ事も重要なのです。

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